東京画廊 山本豊津 代表取締役社長  

日本最初の現代美術画廊、東京画廊の山本社長より

アートと文化とミツバチ

 

名称

東京画廊

住所

〒104-0061 東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階

お問合せ

03-3571-1808

関連情報

東京画廊は1950年に私の父が銀座に開廊し、現代美術の若い才能を世に出すために年に8回企画展を行っています。日本人のアーティストを中心に韓国のアーティストを加え、2002年に北京にBTAPという名で弟が画廊を始めてからは、中国の展覧会も企画しています。

銀座の街とのかかわりは、2000年に銀座通り連合会の副理事の方に「新しい街づくりをしたいんだけど、何か面白いアイディアはないか?」と相談されたことがきっかけですね。私は仕事柄、美術系の学校と関わりがあり、学生達が街で何か出来ないかと考え、「銀座スペースデザインコンペティション」を開催する事にしました。これは、和光や資生堂・ミキモトなどのショーウィンドウを学生に解放して頂き、ディスプレーをデザインするというものです。昔は美術大学の学生が街のショーウィンドウやテレビの大道具などのアルバイトを通して、大人と接することでモノづくりをしていました。最近は美術関係のアルバイトが減り、そういうチャンスがなくなりました。若い人たちは自由な発想があふれているのに、実現の機会とお金が無い。だから大人が黒子となり、機会を提供する場を設けたかったんです。美術系6大学の学生が作品の模型を出品し、3月にTEPCO銀座館で模型の一般展示を行います。そしてショーウィンドウを提供する企業の方々に審査をして頂き、選ばれた作品が10月に実際にそれぞれのショーウィンドウで実現します。

もうひとつ、秋のイベント「銀茶会」にも関わっています。3千家と1流派の皆様が銀座中央通の歩行者天国でお茶会を催し、有名店の和菓子が供されます。「銀座スペースデザインコンペティション」や「銀茶会」を行う事で、アートや文化を求めて学生やその親御さん、様々な世代の方が銀座に集まります。そして人が集まれば、その地の経済もまわるんですね。そんなアートや文化を中心として、街おこしとして銀座とかかわって来ました。

そんな銀座の街とのかかわりの中で銀座ミツバチプロジェクトの世話役の田中さんと知り合いました。プロジェクト発足前からの知り合いなので、「ハチを飼おうと思うんだけど」という時点から話を聞いていました。当初は「刺されるんじゃないか?」なんて冗談で言いながら、でも「面白いな」と思って、ずっと経緯を見聞きしていたんです。ミツバチプロジェクトで近代以前のものづくりを学びました。現代は、昔の生活での流れそのものなんですよね。現代は、大量生産によって商品が均一化しています。基準の規格によって常に一定の品質である事が求められています。しかし、自然界は常に変化しているので、有機的材料は一定ではない。ミツバチプロジェクトの蜜のように、濃い時も薄い時もあるんです。それを当たり前として受け入れることが昔の文化だったんです。だからこそ、今、「面白い」と感じるのかもしれません。

そんな銀座の街とのかかわりの中で銀座ミツバチプロジェクトの世話役の田中さんと知り合いました。プロジェクト発足前からの知り合いなので、「ハチを飼おうと思うんだけど」という時点から話を聞いていました。当初は「刺されるんじゃないか?」なんて冗談で言いながら、でも「面白いな」と思って、ずっと経緯を見聞きしていたんです。ミツバチプロジェクトで近代以前のものづくりを学びました。現代は、昔の生活での流れそのものなんですよね。現代は、大量生産によって商品が均一化しています。基準の規格によって常に一定の品質である事が求められています。しかし、自然界は常に変化しているので、有機的材料は一定ではない。ミツバチプロジェクトの蜜のように、濃い時も薄い時もあるんです。それを当たり前として受け入れることが昔の文化だったんです。だからこそ、今、「面白い」と感じるのかもしれません。

そうこうしている間に、東京画廊の前の通りが、ミツバチ達の浜離宮への通り道らしいと知り、勝手にビーロードって名付けました(笑)。せっかくなので、プロジェクト代表の高安さんに協力して頂き、菜園を作る事にしました。作るならばこだわって、まず「ここは画廊だから見るものは沢山ある、ならば食べられるものを植えよう!」と決めました。だだちゃ豆やハーブを植え、更に銀座のオリジナリティを考えました。何百年も続く老舗があったり、千年続く宮大工があるので「ならば、古代種だ!」と思い、原種の朝鮮落花生も植えました。画廊がやる事だから、と縦のラインが美しく出るようにアーティスティックに植える事もこだわりましたよ(笑)。スタッフも収穫を楽しみにして癒しになっていたり、収穫したものを企画展でのパーティに出して、ミツバチプロジェクトとの話も交えてお客さんに話すと、皆さん「面白い」って反応いいですよ。

こうして、ミツバチプロジェクトが自然との関わりを断ち切ってしまった現代の頂点ともいえる銀座を、第一次産業に結びつけた事が貴重だと思います。今後は共鳴する人達を見つけて、更に広がっていって欲しいですね。私はこのプロジェクトに歩調を合わせてアートから世界を見直していきたいと思います。そのうち、プロジェクトにアートの部署を作ってもらって色々協力出来たら、なんて勝手に考えたりね(笑)。でも、いつか実現出来るように、田中さん も私も楽しみながらどんどん進んで行けたらと思っています。

---山本豊津氏プロフィール--------------------
父・山本孝氏が開いた日本で最初の現代美術の画廊・東京画廊の代表取締役社長。古典的表現の発掘や、アジアに残る日本の古代の絹織物再成プロジェクト、銀座の街づくりなど、様々な活動も手掛けている。